エンドポイントセキュリティは大きく分けて 4種類あります。その中で、次世代型といわれるNGAVと事後対策を行うEDRをピックアップし、両者の役割やセキュリティ範囲の違いについて解説します。
NGAVとEDRの違いを正しく理解するために、それぞれどのようなセキュリティ対策なのか簡単に説明します。
NGAVはNext Generation Anti-Virusの略で、日本語にすると次世代型アンチウイルスになります。悪意のあるプログラムやマルウェアを検知し、エンドポイントへの侵入や感染を防ぐことが目的です。
EPPと同じでは?と思った方がいるかもしれません。EPPは既知のマルウェアを検知しますが、NGAVは未知のマルウェアまで検知ができます。これはAI・機械学習や振る舞い検知機能を搭載しているからで、EPPの進化版といってよいでしょう。
EDRはEndpoint Detection and Responseの略で、その意味はエンドポイント検出対応です。
検出対応という言葉がわかりにくいのですが、EDRは
エンドポイントに侵入した後のマルウェアを検知し被害拡大を抑えます。
エンドポイント検出対応とはこうした機能・役割のことです。NGAVは侵入前の対応を行い、EDRはそれを通過して侵入してしまったマルウェアを検知します。それを管理者に知らせたり、通信ログを取得して原因究明に役立つデータを提供するのです。
NGAVはマルウェアが侵入する前に既知・未知を問わずにマルウェアの検知が可能です。既知のマルウェアしか検知できない従来型の弱点をカバーできるのが、次世代型と呼ばれる理由です。
EPPと同様にNGAVはマルウェア侵入前が対応範囲になっていることから、EPPの一種として同じ分類にいれることもあります。エンドポイントを外部脅威から保護するという意味では役割は同じだからです。
NGAVの登場により未知のマルウェアまで検知できるとなれば、侵入後の対応を役割とするEDRは不要になると考えてよいのでしょうか?残念ながらその答えはノーです。確かに検知精度は上がりますが100%ではありません。
仮に1%エンドポイントに侵入できる可能性があるとすれば、攻撃者はその1%を狙ってきます。また、EDRの役割は侵入後のマルウェア検知だけでなく、被害を最小限にするための管理者サポートもあるため不要になることはありません。
セキュリティ対策で重要なのは安心しないことです。今後はさらに技術が進歩してNGAVのさらに次世代型が出てくる可能性もありますが、技術の進歩は防御側だけでなく攻撃側にも起きていることを忘れてはいけません。
セキュリティの基本は外部と内部の両方を固めることです。その意味では侵入前のNGAVと侵入後のEDRはセットで導入したほうが効果的ということになります。また、侵入されたらどう行動すべきか管理者側も事前に考えておくことが大切です。
エンドポイントセキュリティは一般的にマルウェア対策が主流です。しかしこれからの持ち出しPCのセキュリティ対策は、PCへの物理的な情報漏洩リスクをなくすことも重要視されてきています。
本メディアでは、次世代のエンドポイントセキュリティにおいて物理的な情報漏洩対策が必要なのか、秘密分散技術によりPCの利用を安全で快適にするためのサービスを提供する「ZenmuTech」監修のもと、解説をしています。
「情報漏洩は防げない」という前提に立ち、情報を守るのではなく、漏洩自体を防ぐという発想の転換により、意識せずセキュリティを享受できるZENMUを開発しました。AONT秘密分散技術を活用したデータ無意味化ソリューションなど、革新的な技術とオープンイノベーションを通じて、新たな発想で「情報の安全」を実現しています。