ファットクライアント(FAT端末)は、OSやアプリケーション、データなど必要な機能を端末本体に備えたパソコンを指します。 ネットワーク環境が不安定でも、単独で高負荷な処理を実行できる点が特徴です。 たとえば、画像編集ソフトやCADを動かすような場合、端末自体の性能に依存するため、快適に作業できる利点があります。
ファットクライアントは端末内にデータを保存するため、紛失や盗難時に情報が漏れる恐れがあります。 そこで、ディスク暗号化やリモートワイプなど、物理的な危険から守る対策が欠かせません。 また、ウイルス対策ソフトやパッチ適用を継続することで、日々変化する脅威への耐性を高めることができます。 ただし、セキュリティ対策を徹底すればするほど、運用負荷が増す点も考慮が必要です。
ファットクライアントには、業務の自由度が高いという利点があります。ネットワーク環境に依存しないため、オフラインでも作業が可能であり、 端末自体の性能により高度な処理を迅速に実行できます。また、用途に応じたソフトウェアのインストールやカスタマイズも容易です。
端末ごとに管理が必要となるため、セキュリティリスクが高まりやすく、管理負担が増加します。特に、紛失や盗難時にはデータ流出のリスクがあり、 定期的なセキュリティ更新やウイルス対策が不可欠です。さらに、各端末に高性能なハードウェアを導入するため、コスト面での負担も大きくなります。
ファット端末は処理とデータをほぼローカルで賄うのに対し、シンクライアント端末は最低限の機能のみを持ち、実際の処理をサーバー側に委ねる点が最大の差異です。 シンクライアントは一括管理しやすく、端末の紛失リスクにも強い反面、ネットワーク状況に大きく左右されます。 逆にファット端末はネットワーク障害に強く、高い処理能力を必要とするアプリケーションにも対応しやすい一方、セキュリティ管理が個別対応になるので注意が必要です。
ファットクライアントは、ネットワークに依存しにくい環境を構築できる一方、端末管理やセキュリティ対策に手間がかかる仕組みです。 とはいえ、扱う業務が大規模なデータ処理やグラフィック作業などの場合、端末性能を活かした快適な作業が期待できます。 企業や組織が導入を検討する際は、利用目的や必要なスペックを見極め、セキュリティ対策と管理負荷のバランスを踏まえたうえで選択することが重要です。
「情報漏洩は防げない」という前提に立ち、情報を守るのではなく、漏洩自体を防ぐという発想の転換により、意識せずセキュリティを享受できるZENMUを開発しました。AONT秘密分散技術を活用したデータ無意味化ソリューションなど、革新的な技術とオープンイノベーションを通じて、新たな発想で「情報の安全」を実現しています。