
現在、VDIのデメリットをカバーできる存在としてセキュアFATが注目を集めています。ここでは、セキュアFATの特徴と導入することにより、どのようなメリットがあるのかについてまとめました。
VDIは多くの企業に導入されましたが、最近のワークスタイルには合わない点もあり、以前のFAT端末に戻る動きもあります。そこで、どういった問題があってFAT端末が見直されているか解説します。
VDIはデータ処理をサーバー側で行い、ネットワークで接続したクライアント端末には仮想デスクトップ画面を転送表示する仕組みになっています。そのため、ネットワークありきでオフラインの状態では使えません。
セキュリティ確保のためにこの仕様は必要なものですが、オフライン作業ができない不便さがあります。また、接続できても今ではよくあるWeb会議を行うにはクライアント端末がスペック不足です。
クライアント端末に高いスペックは要求されない代わりに、処理が集中するサーバー側には高い性能のハードウェアが必要になるのがVDIの特徴です。しかし、高性能サーバーでも同時接続数が多くなると大きな負担がかかり処理能力が落ちます。
ユーザー側は動きが重たく感じられ、ネットワークトラフィック集中によるレスポンス低下も相まってストレスが溜まるばかり。社外に端末を持ち出して仕事を行うことが増えた結果、サーバー性能が追いつかなくなっているのです。
低スペックのクライアント端末にはお金をかけずに済みますが、高い処理能力が求められるサーバーやネットワーク周辺機器には高額なコストがかかります。ユーザー数が増え、要求される機能を追加していくと、コストは嵩む一方です。
VDIは管理者が端末一つ一つをメンテナンスする必要がなく運用コストがかからないのがメリットでした。しかし、その分のしわ寄せがサーバーに集中することになれば全体としてコスト削減ができるのか疑問が残ります。
セキュアFATとは、従来のVDIやシンクライアントと異なり、エンドユーザーのデバイス自体にフル機能のオペレーティングシステムやアプリケーションをインストールして利用する方式のこと。ただし、セキュアFATはセキュリティと管理の面で強化されており、企業内のIT環境に適した形で提供されます。
VDIに代わってセキュアFATを導入するとどのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、代表的なメリット3つを紹介します。
セキュアFATは端末側に単体で動作できる程度のデータ処理能力があり、通常のFAT端末よりセキュリティが強化されています。そのため、高機能のサーバーやストレージなどを導入しなくてすむのでコスト削減が可能です。
また端末は専用のものではなく一般的なパソコンなので、既存の資産を無駄にすることなく活用できます。クラウドサービスを利用すれば、サーバー・ストレージなどを用意しなくてもすぐにスタートできるのもメリットです。
VDIは利用するにはネットワークが必要で、ネットワークから何段階もの接続・ログイン認証を経て仮想デスクトップ環境が整います。手間が掛かる上に動作が重たくなるため、生産性はよくありません。
セキュアFATはネットワークに依存しないため、オフラインでも端末は起動できますし、作業も可能です。必要に応じて社内ネットワークやクラウドサービスに接続し、Web会議も問題なく利用できるため生産性アップが期待できます。
「情報漏洩は防げない」という前提に立ち、情報を守るのではなく、漏洩自体を防ぐという発想の転換により、意識せずセキュリティを享受できるZENMUを開発しました。AONT秘密分散技術を活用したデータ無意味化ソリューションなど、革新的な技術とオープンイノベーションを通じて、新たな発想で「情報の安全」を実現しています。