データの多様化とセキュリティリスクの高まりを受け、単一の暗号鍵に頼る従来方式だけでは不安が残ります。そこで注目を集めるのが、情報を無意味化して複数の断片に分散する「秘密分散ストレージ」です。
複数の場所にデータを保管し、断片がすべて揃わなければ元の情報に戻せない仕組みはエンドポイント環境から災害対策まで幅広く活用でき、これからのストレージ選びに欠かせない概念と言えます。
秘密分散ストレージは、データを小さな断片に分割し、それぞれを無意味化した上で保管する方式です。従来の暗号化のように「鍵」でデータを守るのではなく、断片そのものが鍵の役割を果たします。
断片は複数の保管先に分散され、一定数以上が集まらなければ復元できないため、一部が漏洩しても元データを読み取られる心配がありません。
最大のメリットは、情報漏えいへの耐性強化です。断片の一部を外部に持ち出されても元データは復元不可のままなので、盗難や不正アクセスに強力に備えられます。
また、ネットワークの不調による業務停止リスクが軽減され、オフライン状態でも断片があれば作業を継続可能です。専用サーバー不要のシンプル運用により、導入コストや運用負荷を抑えつつセキュリティレベルを向上させられます。
テレワーク時のモバイルワーカーは、断片をローカルデバイスに保存しておくことで、ネットワーク不通でもファイルにアクセスできます。断片は無意味化されているため、デバイス紛失時の情報漏えいリスクも抑制可能です。
災害対策バックアップとしては、複数のクラウドや拠点に断片を分散して保管することで、一か所の障害ドメインの崩壊からデータを守ります。
ZENMU Virtual Driveは、PC内蔵ディスクとクラウド、USBメモリやスマートフォンといった外部デバイスに対し、断片を自動的に振り分けます。インストール後はユーザー操作なしで分散処理が行われ、仮想ドライブ上で通常のファイル操作と同様にデータを扱えます。
最新バージョンでは、必要に応じて仮想ドライブ容量を後から動的に拡張できる機能が追加され、柔軟な運用が可能となりました。
画像引用元:株式会社ZenmuTech公式HPhttps://zenmutech.com
ZENMUが採用するAll-or-Nothing Transform(AONT)方式では、一度変換したデータを複数の断片に分割し、単一の断片では情報を読み解けない構造を実現します。すべての断片が揃わない限り復元できず、高いセキュリティを確保できるのが特長です。
処理は高速で、分散後のデータ容量も元データとほぼ変わりません。さらにSDKとして提供されるため、既存アプリケーションへの組み込みもスムーズです。ポストVDIソリューションとして評価の高いZENMU Virtual Driveは、日常的なPC利用と同等の利便性を保ちながら強固な保護を実現します。
「情報漏洩は防げない」という前提に立ち、情報を守るのではなく、漏洩自体を防ぐという発想の転換により、意識せずセキュリティを享受できるZENMUを開発しました。AONT秘密分散技術を活用したデータ無意味化ソリューションなど、革新的な技術とオープンイノベーションを通じて、新たな発想で「情報の安全」を実現しています。