
VDIは導入は管理者の業務やコスト削減、情報漏洩防止といったメリットがありますが、しっかり事前準備をしないと失敗します。ここでは、よくある失敗のケースを集め、VDI導入時の注意点や改善策についてまとめました。
失敗例として多いのが導入前と比べた時のレスポンスの低下です。全体的に動作が重たくなる場合と特定端末だけレスポンスが悪くなる場合があります。
利用やアクセスが集中する時間帯になると全体的に重たくなる症状です。VDIの動作環境は仮想サーバー側に依存します。始業時などネットワークが混雑状態になると全体のパフォーマンスが落ちてしまうのです。
利用ピーク時の想定を見誤るなど、サーバーやストレージのサイジングが適切でないと動作が重たくなり、ユーザーがストレスを感じます。事前調査をしっかり行っていなかったことが原因です。
全体としては快適に動作していても特定の端末だけレスポンスが悪いということが起きます。VDI動作には個々の端末は影響しないため、レスポンス低下の原因はその端末自体にあると考えてよいでしょう。
該当端末で利用している アプリケーションが重たい処理を行っていればレスポンスは悪くなります。その他に考えられるのは、元々スペックの高いFAT端末を使用していたユーザーが、VDI切り替えにより重たく感じるケースです。
VDI環境でのWeb会議においてよく見られる問題は、パフォーマンスの低下。 PCの動作が遅くなり、映像や音声に遅延や乱れが生じやすくなってしまうのです。結果として、カメラをオフにして音声のみで参加せざるを得ないことが多く、生産性が大きく低下する可能性があります。
この問題の原因は、VDIの仕組み自体にあります。サーバー上の仮想デスクトップの画面をネットワーク経由でクライアントデバイスに転送するため、リアルタイムで動画が発生するWeb会議では、VDI環境に大きな負荷がかかってしまうのです。
VDIへ移行後にアプリケーションが使えなくなったり、正常に動作しなくなったりすることがあります。どちらも事前調査をしっかり行っていないと起きる現象で、アプリケーションが移行対象になっていないと使えなくなります。
移行対象になっていても正常に動作しないのは、 アプリケーション自体に問題がある可能性も考えられるため個別調査が必要です。まずは原因を調査することで、場合によってはアプリケーションの見直しも検討します。
導入後にプリンターなどの周辺機器へのアクセスが遅くなることがあります。これは導入前の調査が周辺機器まで行われていないと起きる現象です。また、周辺機器が使えなくなってしまうのも事前調査時の漏れが考えられます。
VDI導入前の調査はサーバーを中心に行われますが、周辺機器は対象から外れてしまいがちです。調査時はどのような業務を行うのかを整理し、端末や周辺機器を一つ一つチェックしていくことが求められます。
これはVDI導入の失敗というよりも、デメリットの一つです。デスクトップ仮想化はネットワーク環境に依存します。そのため、災害などでネットワークが停止してしまったり、オフラインの状態では使えません。
完全オフラインでなくても、ネットワーク障害などで回線速度が遅い場合はVDI動作に影響します。社内業務が滞ったり、ユーザーがストレスを感じるため、緊急時対策としてネットワークに依存しない端末を用意しておくことも必要です。
現在、VDI導入を検討中で失敗を避けたい場合は、導入時に以下の点に注意してください。
VDI導入後の失敗例をみてもわかるように、その原因の多くは事前調査不足です。導入にあたっては、現場の業務内容を細かなことまでしっかり把握し、必要となる環境の整備や適切なサイジングを行いましょう。
事前調査をしっかり行っていたとしても、導入後に業務拡大やユーザー増加など変化することもあります。そのため予算の許す限りサーバースペックに余裕を持たせたり、拡張しやすい環境を整えておくことが必要です。
VDI導入後に失敗だったとわかった時は何らかの対策が必要です。改善するためにどう動けばよいかまとめましたので、参考にしてみてください。
VDIのパフォーマンス低下などの不具合にはさまざまな原因が考えられます。まず行わなければならないのは原因の特定です。はっきり原因がわからないままスペックを上げてしまい、無駄なコストをかけないよう注意しましょう。
原因が特定できたら、それに合わせて仮想サーバーのスペックアップなどを行います。原因の切り分けが難しい場合は、一気に進めるのではなくテストを繰り返しながら徐々に追加していくことをおすすめします。
セキュアFATとは、従来のVDIやシンクライアントと異なり、エンドユーザーのデバイス自体にフル機能のオペレーティングシステムやアプリケーションをインストールして利用する方式のこと。ただし、セキュアFATはセキュリティと管理の面で強化されており、企業内のIT環境に適した形で提供されます。
簡潔にまとめると
本メディアではVDIに代わる持ち出しPCのセキュリティ対策として注目を集めるセキュアFATについて、秘密分散技術によりPCの利用を安全で快適にするためのサービスを提供する「ZenmuTech」監修のもと、解説をしています。VDIに対して社内で不満の声があがっている企業のIT担当、SI担当の方はぜひご覧ください。
「情報漏洩は防げない」という前提に立ち、情報を守るのではなく、漏洩自体を防ぐという発想の転換により、意識せずセキュリティを享受できるZENMUを開発しました。AONT秘密分散技術を活用したデータ無意味化ソリューションなど、革新的な技術とオープンイノベーションを通じて、新たな発想で「情報の安全」を実現しています。